エルメスの赤いキャンバス製フールトゥMMトートバッグの正面写真

エルメスとは?歴史・職人技・代表製品を解説

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この記事でわかること

  • 1837年、ティエリ・エルメスがパリで馬具工房を開いたことから始まりました。
  • 職人の緻密な仕事と、変化する生活様式への対応を並行してきたブランドです。
  • カレ、ケリー、バーキンなどは、各時代の出来事や人との関係から現在の呼び名や形を得ました。
  • 現在はレザーグッズ・馬具からシルク、衣類、時計、香水、ホームまで16のメチエを展開しています。
エルメスの赤いキャンバス製フールトゥMMトートバッグの正面写真

BRAND ENCYCLOPEDIA

エルメスは、1837年にパリの馬具工房として始まったブランドです。馬車から自動車へと移動手段が変わるなかで、鞍や馬具の技術を革製品、衣類、シルク、時計、ジュエリー、香水、ホーム製品へ広げてきました。

本記事では、6代にわたる家族と職人の歩み、時代の変化から生まれた製品、現在の16のメチエを、エルメス公式情報で確認できる範囲に絞って整理します。

公式情報で確認した基本情報

公式名称
HERMÈS
創業年
1837年
創業者
ティエリ・エルメス
発祥国・地域
フランス・パリ
主な公式カテゴリ
レザーグッズ・馬具、ウィメンズシルク、メンズシルク、ウィメンズプレタポルテ、メンズプレタポルテ、シューズ、ベルト、帽子、グローブ、ジュエリー、時計、フレグランス、ビューティ、家具・ホーム、テーブルウェア、petit h
公式情報の確認日
2026-09-05

ブランド名の由来と読み方

公式名称は「HERMÈS」、日本語では「エルメス」と読みます。名称は創業者ティエリ・エルメスの姓に由来します。

創業者は1801年生まれの馬具職人で、1837年にパリで工房を開きました。現在の製品分野が広がった後も、馬具製造に由来する語彙や技術はブランド説明の中心に置かれています。

公式情報でたどる歴史年表

  1. 1837年

    パリで馬具工房を創業

    ティエリ・エルメスがバス・デュ・ランパール通りに馬具工房を開きました。

  2. 1880年

    フォーブル・サントノーレ24番地へ

    2代目シャルル=エミール・エルメスが工房を移し、店舗を併設しました。

  3. 1922年

    ジッパーの欧州独占権を取得

    エミール・エルメスが、現在ジッパーと呼ばれる閉じ具の欧州での独占権を取得し、バッグなどへ導入しました。

  4. 1925〜1928年

    衣類・ジュエリー・時計へ展開

    1925年に初のメンズウェア、1927年にジュエリー、1928年に時計とサンダルを発表しました。

  5. 1937年

    初のシルクスカーフ「カレ」を製作

    ボードゲームを題材とした《オムニバスと白い貴婦人のゲーム》が、最初のカレとなりました。

  6. 1956年

    バッグを「ケリー」と命名

    1930年代にロベール・デュマがデザインしたバッグは、グレース・ケリーが持つ写真を契機に、敬意を込めてケリーと名づけられました。

  7. 1967年

    初のレディスプレタポルテ

    カトリーヌ・ドゥ・カロリによる、最初のレディスワードローブが発表されました。

  8. 1978年

    ジャン=ルイ・デュマが新展開を推進

    ジャン=ルイ・デュマのもとで新たなメチエと国際展開が進み、時計製造も「ラ・モントル・エルメス」として展開されました。

  9. 1984年

    バッグ「バーキン」を創作

    ジャン=ルイ・デュマとジェーン・バーキンが機内で出会ったことをきっかけに、理想的なバッグとしてデザインされました。

  10. 2020年

    16番目のメチエ「ビューティ」

    ビューティ部門が誕生し、最初のコレクションとして〈ルージュ・エルメス〉が発表されました。

年表は参考資料欄に掲載した公式情報で確認できた出来事だけを掲載しています。

職人技とデザインの特徴

職人の仕事と生活様式の変化

エルメス公式は、職人による緻密なものづくりと、顧客の生活様式という2つの軸を掲げています。馬車の時代の馬具から、自動車時代のラゲージ、日常のバッグや衣類へと対象を広げてきた歩みは、この考え方を具体的に示しています。

機能から生まれるディテール

ジッパーの導入、騎手のブーツと鞍を運ぶためのオータクロア、船の錨鎖から着想したシェーヌ・ダンクルなど、用途や構造が意匠につながる例が公式沿革に記録されています。

長く使うことを前提にした素材と製作

公式のものづくり方針では、素材の品質、職人技、耐久性、時間とともに変化する風合いが重視されています。新しさだけでなく、使い続けられることを製品価値の一部として捉える姿勢です。

現在の16のメチエ

公式サイトが示すメチエは、レザーグッズ・馬具、ウィメンズシルク、メンズシルク、ウィメンズとメンズのプレタポルテ、シューズ、ベルト、帽子、グローブ、ジュエリー、時計、フレグランス、ビューティ、家具・ホーム、テーブルウェア、petit hです。

バッグだけを見てもブランド全体は把握できません。馬具を起点としながら、身につけるもの、時間を示すもの、香り、住空間まで、生活の複数領域を独立したメチエとして育てている点が特徴です。

6代の歩みをつないだ主な人物

ティエリ・エルメス

創業者。1837年にパリで馬具工房を開きました。

シャルル=エミール・エルメス

2代目。1880年に工房をフォーブル・サントノーレ24番地へ移しました。

エミール・エルメス

移動手段と生活様式の変化を読み、革製品や衣類など新たな分野への展開を進めました。

ロベール・デュマ

1951年に代表となり、シルクのカレ、後にケリーと呼ばれるバッグ、シェーヌ・ダンクルなどに関わりました。

ジャン=ルイ・デュマ

1978年以降に新たなメチエと国際展開を進め、1984年にはバーキンをデザインしました。

ピエール=アレクシィ・デュマとアクセル・デュマ

6代目として、芸術面と経営面から現在のエルメスを率いる人物です。

自社撮影写真で見るデザイン

エルメスの濃紺キャンバス製フールトゥMMトートバッグの正面写真
濃紺のキャンバス地に縦の織りストライプとハンドルを配したフールトゥMM。布地と反復する帯の構成を確認できます。
エルメスの馬具モチーフを描いた黒いエナメル製イヤリングの正面写真
黒いエナメル面に金色の馬具モチーフを配したイヤリング。馬具を起点とするブランドの図案を小さな装身具で確認できます。

掲載写真は当サイト運営者が撮影したものです。

知っておきたい用語・ライン・コレクション

メチエ
エルメスが製品分野や専門的な仕事の領域を示す際に用いる言葉です。公式サイトでは16のメチエが案内されています。
フォーブル・サントノーレ24番地
1880年に工房と店舗が移されたパリの住所。ブランドを象徴する本拠地として沿革に登場します。
カレ
正方形を意味する名称で呼ばれるシルクスカーフ。最初の一枚は1937年に製作されました。
ケリー
1930年代にロベール・デュマがデザインしたバッグ。1956年、グレース・ケリーへの敬意から現在の名称が与えられました。
バーキン
1984年、ジャン=ルイ・デュマとジェーン・バーキンの出会いをきっかけに生まれたバッグです。
オータクロア
騎手のブーツと鞍を運ぶ用途から生まれた、ブランド最初のバッグとして公式に紹介されるモデルです。

よくある質問

エルメスはいつ、何の工房として始まりましたか?

1837年、ティエリ・エルメスがパリで開いた馬具工房として始まりました。

エルメスの本店として知られる住所はどこですか?

1880年に工房と店舗が移された、パリのフォーブル・サントノーレ24番地です。

エルメスの最初のシルクスカーフはいつ作られましたか?

1937年です。《オムニバスと白い貴婦人のゲーム》が最初のカレとして紹介されています。

ケリーとバーキンはどのように名づけられましたか?

ケリーはグレース・ケリーへの敬意から、バーキンはジェーン・バーキンとの機内での出会いをきっかけに名づけられました。

エルメスはバッグ以外に何を展開していますか?

シルク、衣類、シューズ、ジュエリー、時計、香水、ビューティ、家具、テーブルウェアなどを含む16のメチエを展開しています。

参考資料

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